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介護悩んだら、最初にやってほしいこと

最初にやってほしいことです。

それは「自分から話しかける」ことです。
一日で最初に顔を合わせるときには
介護者から話しかけるようにします。

同居の認知症家族の行動に何も問題がないと
放っておきがちになります。
そこには、なるべく顔を合わせたくないという気持ちも
あるのが在宅介護です。

しかし、自分から顔を合わせにいきます。
これが大事になります。
そして、笑顔で話しかけます。

すでに介護に苦労している方にとっては
難しいと感じるかも知れません。
しかし、まずはここからが第一歩だと思います。

なぜ、自分から話しかけるのか。
感情が鏡写しの認知症の人に対しては
なるべく笑顔で対応したほうが、相手も機嫌が良くなる
ことが多くなります。

わかってはいても、わけのわからないことを言われたり
おかしな行動をされては笑顔ではいれません。

そこで、何もおきていない状況で自分から話しかけるのです。
何もおきていない状況であれば、笑顔も作りやすくなります。

だからこそ、自分から顔を合わせにいくことが大切なのです。

そのときには「3つのかける」が有効です。
ひとつ、笑顔で話かける
ふたつ、肩に手をかける
みっつ、気にかける(体調や様子など)

私は、朝出かける前に父の部屋に入り「3つのかける」を
実施していました。
「腰は痛くない?」「食欲ある?」など
一言声をかけます。

笑顔で話しかけると、ほとんどは父も笑顔で
返してくれました。

父はあれこれと小言を言う母に
「お前は何でも、俺のやることを否定する」
とよく言っていました。

母も「3つのかける」を実践するようになってからは
明らかに、笑顔で会話できるケースが増えたと
言っていました。

意識してやってみると、今までと違う反応があるはずです。
良い反応が返ってくると、またやろうという動機付けになります。

さらには、もっとこうしてみようなどと工夫したり
挑戦したりしたくなります。
そこでまたいい反応があると、次もまたとなり
そこから好循環が始まっていきます。

毎回必ずいい結果ではないので忍耐も要りますが
最初にやることはハードルを低くしたほうが
続けやすいと思います。

できる、できないで言えば誰でもできることです。
難しいのですが、気持ちの問題なのです。

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認知症介護で「やってはいけない事」とは

やってはいけないこと、があります。
具体的にはどういうことかと言うと。

一般的には「怒ってはいけない」といいます。
とはいっても、怒らないことが難しいのですが・・・

私は、怒ってしまうのはしょうがないと思います。
怒らない対応など、よほど人間ができた人でない限りできません。
僧侶のレベルですね。

と言うことで
やってはいけないのは「怒ること」ではないと感じるのです。

本当にやってはいけないのはなにか。
怒ってしまったことや、相手が反発してきたことに対して
自分を正当化してしまうことです。

どういうことかと言うと。
自分の対応は間違っていないと信じてしまうこと。
認知症の人の言動を頭がおかしいとか性格が悪いなどと言ってしまうこと。
だから自分は正しい!

自分は悪くない、相手がおかしいから不幸になるんだという考え方です。

介護者がこの考え方をしていると
認知症の本人も、介護者本人も、サポートをしてくれる人も
みんなが嫌な気持ちになり、みんなが不幸になります。

認知症の人がいるから不幸になったのではなく
自分の気持ちの持ち方が不幸を招くのだと思います。

介護が不幸だと思い「なんで自分が」と思っている人も
うまく介護をしている人も介護が大変な事は変わりません。

介護のつらさをよりつらくしてしまうのは自分なのかもしれないと思います。

それでは、やってはいけないことは何なのか。
怒ってしまったら本当にダメなのか。
を考えてみます。

どうしても我慢できずに怒ってしまうことがあります。
怒ってしまうときは、思いっきり怒っていいと思います
手を出したり、誹謗中傷は分別のある大人として怒ることの
中には入りませんが

時には我慢ばかりではなく、しっかり怒って
その後に「言い過ぎたかな」と思うことが大切です。

すると次の対応では、少し優しい気持ちで接することができます。
優しい気持ちで接すると、認知症の人の気持ちも落ち着いたものになり
「あれ?いつもより言う事聞いてくれるな」という発見があります
それが、好循環のきっかけになります。

もちろん、毎回うまくいくわけではありません。
しかし、自分の気持ちの持ち方を変えることで
明らかに、認知症の人の態度や症状に影響してきます。

ブログには、認知症の家族に対して「バカ」とか「変人」とか
「むかつく」とか自分の気持ちの思うままに記事を書いている方もいます。

それで本人がストレスの解消になっているのなら、別にかまいません。
しかし・・・
そのブログを目にした人が「私も」と共感して同じような気持ちになってしまうのが
良くないです。

イライラする気持ちは「わかるな」と思いながらも
でも認知症は病気で、おかしな言動はその症状であって
決して「バカ」でも「変人」でもないんだけど、と思い直すことが良いのです。

認知症介護でやってはいけないことはなにか。
怒ってもいい、しかし、怒った自分を正当化することはやってはいけないと
思います。

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介護の具体例 着替え編

認知症の人の具体的な対応例です。

着替えを嫌がるようになるという傾向が見られます。
家族としては、毎日同じものを着ていてほしくないので
着替えさせようとします。

外に出なければいけない時や訪ねてくる人がいるときなどは
どうしても着替えさせたくなります。

「お客様が来るから着替えて」
「デイサービスの迎えが来るから着替えて」
と言ってしまいがちです。

すると決まって嫌がります。

実践してうまくいったケースがあります。
着替えのケースです。

まずは簡単なことから促します。
着替えをさせようとはしません。

最初に声をかけるのは、体調についてです。
私「体調はどう?」
父「いいよ」
私「じゃあ、立てる?」
父「立てるよ」
私「へー、じゃあ立ってみようか」と言いながら
手を貸して立つことを補助を補助します。

父「立てるよ」といいながら、ゆっくり立ちます。
そこで「立てるね、調子言いね!」などとほめるのです。
「すごいね」「昨日よりいいね」などなんでもいいので
笑顔で褒めてあげます。
毎日「昨日よりいいね」を使っても忘れてるので大丈夫ですよ。

立ち上がったら、次のステップです。
私「足上げられる?」
父「あげられるよ」
足を上げたら、またほめます「すごい、すごい」と言った感じです。

そして
「そのままズボン履き替えようか」
というと、嫌がることが少ないという実感です。

これからが本番です。
下を変えたらまたほめます。
「このズボンに合うね」などと言います。

そして上を着替えるためのアプローチです。
「ズボンに合ったシャツに替えようか」という感じです。
動かないようだったら、一度座らせるなどして
「手を上げられる?」などと聞きます。
立つときと同じ流れです。
手を上げたらほめて、そのまま服を脱がせます。

父の場合、下を着替えると上の着替えを嫌がることは少なかったです。

こんなにスムーズにうまくいくケースばかりではありませんが
明らかに反応は変わります。

私が実家に戻ったころは、母が父に強要してしまっていました。
母が「デイサービスの迎えが来るから、早く着替えなさい」などと言うと
ほぼ100%に近く着替えを嫌がります。

少なくとも、強く言ったところで言うことは聞いてくれません。

まずは介護をする方がやり方を変えて、変えたことによって
認知症の人の反応がどうなるかを感じることが大事です。

良い反応があると、また何か手を打とうとやる気が出てきます。
難易度の高いゲームをやっているような感覚になりました。

怒らない、否定しない、無理にやらせないなどと言いますが
どうやっていいかがわからなければ前には勧めません。

自分で考え出すより、色々な人の話を聞く方が近道です。

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一人では難しい「介護」 ではどうすればいいのか

家族が「おかしいな」と思ってからでは遅いのです。
でも、何にも問題が無いときから危機管理ができるかと言うと
それは、とても難しいのです。

心配だなと思ったら、調べるよりも、人の話を聞く方が効果的です。
調べているうちに、面倒になりますが、人の話を聞くと
想像していないような話を聞くことができます。

一人で悩んで、調べて、介護する、では視野が狭くなります。
介護は試行錯誤の繰り返しですが、うまくいったことを
共有して喜べる人がいるかいないかがすごく重要です。

家族に親身に相談できないという方は、ぜひセミナーや家族会に
参加してみるのをお勧めします。

それは、老々介護をしている親の子供にも言えるのです。
何とかうまくやってくれている、やってほしい、できているはず
と根拠のない期待をしてしまいがちです。

突然、目の前に介護が突きつけられることがあります。
そんな時ほど、自分の価値観で判断しがちです。

でも、そのような時こそ、同じ悩みを経験した人の話が
役に立ちます。

そんな、サポートを提供していきたいと思います。

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認知症の人を怒らないことこそ、希望になる

普通に介護に直面すると、頑張ろうとするほど
良くない方向に行くことが多いと感じます。

でも、普通は始めのうちは頑張るのです。
頑張れなくなるから問題になります。

頑張るのがいけないのではなく、頑張る方向が解決に
向かっていないのだと思います。

認知症の人は、否定されると否定してきます。
否定していると思っていなくても
「着替えて」「トイレに行って」など、普通に促しているつもりでも
認知症の人は「命令」に感じるようです。

相手の為を思って言っているつもりが、認知症の人に逆効果に
なるのです。

認知症の人は思いもよらないことを言い出すことがあります。
「何言ってんの?」と言ってしまいます。
それが負のスパイラルの始まりです。

変な言動にも「そうなんだ!」と笑って言えるようになると
信じられませんが、望んでいる行動をしてくれることが
多くなります。
成功体験をすると、もう少し頑張ろうと思うものです。

おかしいなと思ったはじめのうちが重要だと思います。
ところが、最初のうちは、おかしな言動を指摘してしまいます。

どれだけ早く気付けるかが、その後の症状の進行を
遅くすることにつながります。

早くに対応する、早くに理解することが将来の自分を
楽にするのは間違いありません。

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子が考える家族の介護 なぎさ

Author:子が考える家族の介護 なぎさ

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